弊社では高周波ロウ付けという方法で切削チップをロウ付けしています。
その特徴と、ロウ付けバイト製作に向いている理由をご説明いたします。
一般に広く使用されているバーナーを使ったロウ付けは、バーナーから出る炎で母材をあたため、ロウ材を溶融し接合する手法で、ガス溶接の設備があればできますので設備投資のハードルは低いですが、難しい作業のため技術と経験が必要になります。それに対して高周波ロウ付けは以下のような特徴があります。
〇高周波ロウ付けの特徴
高周波ロウ付けは加熱コイル内にて二つの母材を加熱し、ロウ材を溶融して接合します。
局所的に加熱することが可能で、温度の管理が比較的簡単にできます。
〇ロウ付けバイトに向いている理由
ロウ付けバイトのチップは、加熱しすぎてしまうと切れ味が悪くなってしまったり、クラックの原因となってしまいます。
高周波ロウ付けの場合は高度な技術が必要ないので、誰がロウ付けしても温度の管理ができ、均一なロウ付けが可能です。
また、ロウ材の溶融温度に達するスピードが速いため効率の良い作業が可能であり、納期の短縮にもつながります。
〇まとめ
以上、今回は高周波ロウ付けの特徴をご紹介しました。