前回は研磨機のご紹介しました。
今回は研磨の原点と研磨機の種類をご紹介いたします。
研磨加工の歴史は、約一万年前の石器時代に遡ります。当時、石や砂利などを摩擦させることで、表面を滑らかにする技術が生まれました。この技術の発展は、磨製石器の使用に端を発し、研磨の始まりとなりました。それから、時が経つにつれ、研磨技術は進化し、さまざまな機械と手動方法が開発されてきました。
機械による研磨では、さまざまな装置が用いられます。例えば、研削盤や研磨機、ラップ盤、ポリッシングマシーン、ホーニングマシン、バフ研磨機、CMP装置などがあり、それぞれの機械は異なる業界で使用されています。これらの機械は、精密な加工や高い効率を求める場面で利用され、大規模な製造業に不可欠な存在です。
一方、手動研磨も重要な役割を果たしています。包丁などを研ぐための砥石や、金型の仕上げに使用されるハンドラッパーなどが該当します。これらの手作業による研磨は、機械では難しい部位や微細な調整が必要な場合に重要です。したがって、多くの場合、機械と手動研磨を組み合わせて使用することがあります。
研磨機自体も多くの種類が存在し、異なる用途に適した機械があります。次回では、研磨機の種類について詳しくご紹介します。