研磨機の様々な種類

投稿者 : 謙櫻井 on

前回はPMK各種特徴のご紹介しました。

今回は研磨機のご紹介をいたします。

研磨機とは、主に表面の仕上げ加工などの研磨加工で使用される加工機のことです。


さまざまな研磨方法が存在し、適切な砥石や研磨剤などが必要となります。研磨方法によっては、高速回転する砥石に加工物を近づけて作業することもあるため、作業時の火花によるやけどや、加工機への巻き込みなどに注意しながらの作業が必要です。
主に部品表面の仕上げに使用することが多いですが、部品のバリ取りを目的とした粗い研磨加工を行うこともあり、各用途に応じて最適な加工方法および加工機が存在します。また、表面の仕上げだけではなく、円筒状の部品の内側を仕上げる際などにも使用されます。研磨により面が滑らかになることで、摺動性の向上効果を得られるからです。

シリンダやレールスライダーなど多くの摺動動作を行う部品にも研磨加工が施されています。最近では、卓上サイズの研磨機も多く存在するため、工場以外でも、自宅でのシルバーアクセサリーの研磨やプラモデルのバリ取りなどに使用される機会が増えてきています。

バイトの研磨機でもいろいろなメーカーや超硬用の研磨機から多結晶ダイヤに向いている研磨機、単結晶や天然ダイヤに向いている研磨機、ドリル専用研磨機等様々な研磨機があり、乾式・湿式の研磨機も存在しています。



研磨機は基本的に物体の表面を磨くための機械ですが、その用途や材料、磨き方に応じて非常に多種多様なタイプが存在します。

用途による分類

部品の仕上げ加工
バリ取り(余分な材料を取り除く)
内側の研磨(例:シリンダー)
材料による分類

金属
ガラス
プラスチック
宝石(ダイヤモンドやその他の貴石)
研磨方法による分類

乾式研磨(水や液体を使用しない)
湿式研磨(水や冷却液を使用する)
研磨材による分類

砥石(一般的な研磨)
超硬材(例:タングステンカーバイド)
多結晶ダイヤモンド
単結晶ダイヤモンド
サイズによる分類

工場用大型機械
卓上サイズ(家庭用、趣味用)
研磨作業は慎重さが求められ、火花や高温、高速回転する部品などによる危険も伴います。そのため、適切な研磨機と研磨材を選ぶだけでなく、安全対策も非常に重要です。

家庭での小規模な用途から、工場での大量生産に至るまで、研磨機は多くの場面で活躍しています。適切な機械と方法を選ぶことで、より効率的かつ安全な研磨作業が可能です。

次回は研磨の原点と研磨機のご紹介していきます。